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秋の味覚と焼き芋と

秋の日はつるべ落とし
その言葉のとおりあれよあれよと日は傾き。
部室を出る頃にはまだ太陽があったはずのなのに校門を出て、坂道を下り始めたころにはとっぷりと暮れる秋の夕暮れ。

「落ち葉を集めてさ、たき火でさつまいもを焼いたら絶対に美味しいわよね」
どうやら今日の帰り道は秋の味覚について話し合うことになったらしい。
先ほどから芋栗サンマに柿ブドウ。
今週末はみんなで銀杏でも拾いに行こうか、いやいや、マツタケを探しに行くのだと、とりとめのない話がずっと続く。

「あ、焼き芋!」
遠くから、かすかに聞こえてくる石焼き芋のアナウンスにすかさず反応し、疾風のごとく走り出す。

「キョーン、早く来なさーい!」
あっという間に小さくなったハルヒが大きく手を振るのを見て、色気は食い気には敵わないかね。
今はハルヒと一緒にいて、ハルヒが俺のことを呼んで、芋でも食って、二人でうまいうまい言って笑いあってるだけが身の丈にあってるのだろうか。
もう少しこの距離感を楽しむべきなのかと自分を納得させて、いざ焼き芋屋台のテールランプへ向かおうとした瞬間。

「一秒で来なかったら、あんたのおごりなんだからねー」

と、某地球外生命体ではないとできない事を当たり前のように言い放ち、ブンブンと俺に向かって手を振る。
どうしてあいつは初めから奢ってくれと言わないのか。
「はいはい」と、もう何回言ったか分からないこのフレーズと共に俺はハルヒの元へ走り出した。

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Author:R254
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