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まあいいか、続きはそのうちに

※ライブアライブの最後から続く話ってことで
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目の前を走るハルヒにがっしりと手を繋がれて、ぐいぐいと引きずられるように走る俺は少し先にゴールリボンでもあればゴールと共に止まってくれるのだろうか、とぼんやりと考える。
準備運動もなしに全速力に近い状態で走らされて、いかに健全な高校男子とはいえそろそろ息が上がってきた。
いいかげんに止まってくれ、ハルヒ。俺はおまえみたいに力が湧いて出てくるほど余っていないんだ。

「ハルヒ!ちょっと止まれよ!!」
繋いだ手に力を入れて、前を走るハルヒにブレーキをかける。
不意打ちに近い形で腕を掴み、己の方へ引き寄せたら、いとも簡単にハルヒは胸に飛び込んできた。
そのまま反動でハルヒをギュッと抱きしめる。それは思っていた以上に細く、柔らかかった。

この華奢な身体のどこからあんな声量やこんなバカ力が湧いて出るんだか。
サラリとした黒髪に顔を埋めて、その感触を無意識に感じていたら
「ちょっ、っと」
もごもごと胸元でハルヒが動いた途端に俺はハッと我に返った。慌てて腕を放してハルヒを解放する。

「あっ、わっ、こ、これは」
神聖不可侵な団長様に向かってあんたは…!と下からグーのひとつやふたつが飛んでくる。と一瞬にして覚悟を決め、思い切り目を瞑っても飛んでくるであろう拳は飛んでこず、恐る恐る目を開けて視線を下へ移すとそこには神妙な顔つきで俺の顔をまじまじと眺めるハルヒがいる。

「さっき言ってたモヤモヤの原因の一部が分かった…かもしれない」

「はへ?」
拳の予想が外れて思わず間抜けな返事をしてしまった。今、俺はとんでもなく間抜けな顔をしているに違いない。


「さっ、行くわよ。午後の授業が終わったら余ってるギター貰いに行くんだからね」
あんたも来なさいよね、と言って踵を返したハルヒの耳が赤くなっている…のは気のせいだろうか。

まさか。とその時、続きを考えるのを遮るかのように昼休みが終わる鐘が鳴り始める。
まあいいか、続きはそのうちにと、俺は鐘を聞きながら教室へ走り出すハルヒを追いかけた。

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