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スウツ! verキョン

毎日欠かさずやってくるもの、それは朝である。
はっきり言おう。俺は寝起きが悪い。ああ、そりゃもう朝なんて来なくていいんじゃないかと思うくらい寝るのが好きだ。
毎朝、隣で寝ているハルヒがベッドから抜け出すときに大体目は覚める。
だがな、ここからが大事なんだ。この暖かい布団の中でまどろむ至福の時間、いつもでもこうしていたい(隣にハルヒがいたらそれはまた最高なんだが)のは俺だけじゃないはずだ。
しかしそのまどろみもハルヒが俺を起こしにやってきた時点で終わりを告げようとしている。
「ほら、キョン、起きなさい!!」
「ううう……ハルヒ。あ、あと5分……」
ありきたりの言葉だがこれは俺の本心だ。わかっているんだ、今日は平日で会社に行かなきゃいけないってことを。でもな、あと5分くらいいいじゃないか。
布団にしがみつく俺を前にしてハルヒも負けてはいない。しばらくは体をゆすったりしていたが、ついに強硬手段に出た。
「こらー! 起 き な さ い !」布団をはがしたのだ。
「やめてくれー!」さ、寒い!

無理やり布団をひっぺがえされた俺は諦めて起きることにした。
目の前にはエプロン姿のハルヒ。相変わらず何着ても可愛いな、おまえ。
「ほら、顔洗って着替える!」
「わかったよ。しかし毎日朝から元気だよな……おまえ」
俺にも少し分けてくれ。そうしたら毎日こんなに苦労しないんだが。
「キョンの寝起きが悪すぎるのよ。早く用意してリビングに来なさい」
そう言ってハルヒはリビングへ出て行った。
さて、顔を洗って着替えるかね。

俺はクローゼットの中にかかってるスーツを適当に取り出して着替えを始める。
シャツは適当に上から取る。さてネクタイは……
青系とイエロー系、はて、どちらが合うかな??
鏡の前でとっかえひっかえしているうちにハルヒが部屋に飛び込んできた。

「そんなにのんびりしてると朝ごはん食べ損ねるわよ」
ナイスタイミングだ。ハルヒに選んでもらえば間違いない。ハルヒチョイスのときに限り同僚に褒められるからな。
「ハルヒ、丁度いいところにきた。ネクタイどっちがいいと思う?」
「んもう、そんなのちゃちゃっと決めちゃいなさいよ!」
ハルヒは壁にかかってるジャケットと俺の着ているシャツ、パンツを見て瞬時にこっち!と右手に持っている淡い黄色のタイをつかんできた。
ブルーのストライプに淡い黄色か、なかなかいいんじゃないかね。
「ありがとな。毎朝のことなんだけど、どうも慣れなくてな」
考えるのも面倒くさいから1週間のローテーションでも組んでおくべきか。
そんなことを考えながらネクタイを結んでいると、ものすごくハルヒの視線を感じた。
俺がハルヒを見ても気がつかないくらいにガン見。穴が開くってことはこのことかってほど見てますよ。
そこで俺はひとつ閃いた。ははーん。
「ほら、できたぞ。ん?なにニヤニヤしてんだよ」
ま、ニヤニヤはしてないけどな。ちょっといじめてみよう。
俺はハルヒの顔をじーっと見つめてこう言ってみた。
「おまえ、スーツ好きだろ」
一気にハルヒの顔が赤くなる。ビンゴ。
「そうかあ、おまえスーツ萌えか」
「そっそうよ!悪い?キョンのスーツ姿、か、格好いいのよ!!」
「ほう、それはそれは。嬉しいねえ。ハルヒ」
朝からそんな顔してそんなこと言われたらたまらんね。

ハルヒが早く起こしてくれたから幸い時間はある。真っ赤になってるハルヒを前に我慢できるほど俺も人間できちゃいないぜ。
充分にハルヒの唇を楽しんだ後……その後は禁則事項だ。

俺が遅刻寸前に会社に駆け込んだのは言うまでもない。

スウツ! verハルヒ

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