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さあ、なんででしょう?

「あー!ハルヒ!おまえ、また俺のジュース飲んだな!!」
「そんなところに置いておくあんたがいけないのよ」
俺の机の上には見事に空になったペットボトルがひとつ。
またやられた。最近ハルヒが俺の飲んでるものやら食ってるものを横取りするのだ。おちおち席も立てねえ。


「聞いてくれよ。この前なんかアイス食ってたんだよ。アイス。棒付きの。休み時間に谷口と話しながら食ってたらいきなり「あむ」ってかじりつかれて、そのまま持ってかれちまったんだよ。俺なんて半分も食ってないのに」
「ほう」
「ひどくないか?アイスが食いたきゃ自分で買えよ。そうそう、それと購買で買ってきたパンに牛乳、お菓子にジュース。しかも、この間朝比奈さんが作ってきてくれたプリンもだ!!!」
「あのプリンは絶品でしたよね」
「俺、この一週間、ハルヒのせいでまともに学校で飲み食いできないんだが」
「それはご愁傷様です」
古泉、人事だと思って楽しんでないか?顔がニヤニヤしてるように見えるんだが。
「いえいえ、そんなことはないですよ」
「そうだ!挙句の果てに弁当だ!弁当!!この間、お前が昼休みに俺のクラスに来ただろ?そのときだよ」
「ええ、伺いましたね」
「食いかけの弁当を置いてきたのがいけなかったんだ。お前と廊下で話した後、席に戻ったら弁当の中身がないんだよ。ハルヒのやつ、しらーっとして「美味しかったわよ。ご馳走様」だって!」
「さすがにお弁当はショックですね」
「とにかく何か飲み食いしてると隙を見てあいつに持ってかれちまうんだ。俺なにかあいつの恨みでも買うようなことしたか?」
一気にまくし立てたからのどが渇いた。部室には俺と古泉の二人だけ。お茶は自分で淹れるしかない。
ハルヒの前でおちおち弁当も食っていられないから古泉を誘い、部室に非難して昼飯を食ってるところだ。
ついでだから古泉の分も入れてやると、相変わらずな爽やかスマイルでこう言った。
「あなたが涼宮さんに苦情を言ったとき、彼女はなんて言いましたか?」
ハルヒが?ええと、なんて言ってたかな。そうだ弁当をやられたとき、あきれた顔をして
「ばっかねえ、まだ気が付かないの?ニブキョン」だったかな。
「ニブキョン。ですか、そうですね」
爽やかスマイルからニヤニヤ笑いになりやがった。なんかムカつく。
「で、あなたは思い当たる節がないんですか?」
「ないからお前に聞いているんだろうが」
「そうですよね。ではひとつヒントを。買ってきたものをそのまま彼女の目の着くところへ置いておいたらいかがでしょうか」
「そのまま?目を放した隙に瞬殺じゃないのか。ハルヒに奢るようなものだぞ」
「ふふっ。それはどうでしょう」


古泉のヒントとやらの通り、俺はジュースを買ってきて自席の上に置き、席を外してみることにした。
ハルヒは席にいたから俺が戻る頃にはきれいさっぱりなくなっているのだろう。と思っていたのだが……。

おかしい。

ハルヒは席にいる。俺が席を外していた時間は10分程。どう考えたって飲み切れるだろう。
そう、そこには空の容器どころか手付かずのペットボトルが置いてあったのだ。

こいつの考えてることはさっぱり理解できん。そう思いながらペットボトルのふたを開けて飲む。
古泉の出したヒントについて考えてると横からハルヒの手が伸びてきて……
「あー!お前!またっ!!」
「へへーん、隙あり!!いただきまーす」とやられてしまった。

ん?待てよ。なんでこいつ俺が封を開けたら持って行くんだ?

飲みかけのペットボトル、食いかけのアイスにパン。飲みかけの牛乳。食べ途中のプリン。食いかけの弁当に口をつけた矢先に奪われたジュース。

……こいつ、もしかして。

「ハルヒ」
「なあに?」
「おまえさ、なんで俺の食いかけばっかり強奪するんだ?」

「さあ、なんででしょう?当ててみなさい。キョン」
100ワットの笑顔で返された。答えが外れたらとんでもなく恥ずかしい問題だな。

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Author:R254
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