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手をつなぐ

「うー、今日は冷えるわね」
「昼過ぎまでは暖かかったんだがなあ」
SOS団団長と団員その1の会話。
団活を終えて下校時間ぎりぎりに校門を出る。
相変わらず長いハイキングコースだ。しかし行きよりも帰りのほうが幾分か楽なのは助かる。
「まったく、あんたが部室で眠りこけてるから寒くなっちゃったのよ!」
すまんな。毎日お前にこき使われてるから疲れが蓄積するんだよ。
たまには団活を休みにしてまっすぐ家に帰って休ませてくれ。
そう、今日は俺が不覚にも居眠りをしてしまいハルヒと俺以外の団員は先に帰ってしまったわけだ。
「んもう、もうちょっと早かったらこんなに冷え込まなかったかもしれないのに」
「いやあ、あんまり変わらないと思うぞ」
「うっさい!」
ハルヒがそう言った途端、俺の重心は左へ傾いた。
「うわっ、なんだよ急に」
急にハルヒが俺のコートのポケットに手を突っ込んできたのだ。
「おまえ、ポケットあるだろ!」
「あたしのは飾りなの!」
左手が入ってる方は飾りじゃないのかよ、と思ったが口には出さず。
ポケットの中にあるハルヒの右手をぎゅっとつないだ。

「ああ、寒いよな」
俺の左を歩くハルヒを見やると、ちょっと照れたような、俺以外の前では見せたことがないであろう笑顔で
「そうね、でも寒いのもいいかも」と言う。ハルヒの手に少し力が入ったのは気のせいか。

さて、つないだ手はどこで離せばいいかね。できることなら離したくはないがな。



ハルヒの右手を預かったまま、ここで解散という場所まで来てしまった。
「じゃあまた明日」
つないだハルヒの右手を離すのが惜しくて。力を抜くハルヒとは逆に俺は強く握り返した。
「キョン?」
「いやあ、手が離れなくてな」
手が勝手に力むんだよ。
「ちょっとキョン!」
そのままつないだ手を離さずハルヒと歩き出す。
「なあ、ハルヒ。今日はうちでメシ食ってかないか?」
「え?え??」
「ついでに宿題一緒にやろう」
「どうしたのよ?」
訝しがりつつも素直に一緒に歩くハルヒに聞いてみる。
「嫌か?」
「い、嫌なはずないじゃない!ただ」
ここで嫌よ、なんて言われたらへこむな。嬉しい返事だ。
「ただ?」
「あんたんちにいきなり押しかけて大丈夫なの?」
ああ、そんなこと。今は便利な時代だからな、携帯で連絡を入れておけば大丈夫だろう。
「そう、ならいいんだけど」
ハルヒは花がほころぶような笑顔を俺に向けた。
「さっさと宿題終わらせて、ゲームするわよ!」
ハルヒの右手に力が入る。

もうしばらく手をつなげる嬉しさと、ハルヒと一緒にいられるのが嬉しくて。
俺はつないだ手に力を入れた。


おまけ(作:腐女子の友達)
親にからかわれながらご飯食べて、勉強中にいいムードになったところで
「キョンく~ん、ハサミ貸して~」
と、なる訳ですな。

続き→春の月

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