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屋上にて verハルヒ

春の陽気に当てられてポカポカとする気持ちのいい昼下がり。
貴重なお昼休みを食事だけで終わらすなんてもったいないじゃない。
あたしはさっさと学食で昼食を済ませ、今、一番気持ちがいいだろう場所にやってきた。

そこには先客などいるはずもなく。
「うーん、気持ちいい!」
思わず伸びをしてしまうほど気持ちがいい。やっぱり屋上に来て正解よ。
部室は外じゃないし、中庭は木陰が気持ちいいけど日光の暖かさが感じられないしね。

柵に手を掛け周りの風景をしばし見る。風がそよそよと吹いて肩の辺りで揃えた髪が揺れる。
そういえば、一度髪をばっさり切ってからずっとこの長さだわ。
キョンはどうしてもポニーテールにしてもらいたいみたいで、あたしが
「もうそろそろ美容室でも行こうかな」
なんて話をすると結構必死になって止めたりするのよね。
今度、部分ウィッグとかで完全ポニーテールを再現してあげようかしら?
どんな顔するかしらね。

さあて。お腹はいっぱい、陽気は最高。ときたらお昼寝しかないわね。
キョンは今頃、谷口とかとアホ話でもしてるのかしら。
せっかくのいいお天気なのにあんなのの相手なんかしてたらもったいないわ。キョンも来ればいいのに。

あたしは寝転んで雲ひとつない真っ青な空を見上げる。
そして意識を手放した。

しばらく経っただろうか、遠くでドアの開く音がした。それで意識が戻った。
だあれ?あたしの昼寝を邪魔するやつは。
足音はこちらへ向かっている。あれ?この歩き方ってキョンじゃないかしら。
あたしはまだ足音が遠いうちにチラリと目をやった。
やっぱりキョンだ!

キョンはあたしの横に座り込んだみたい。
なんか顔に視線を感じるわ、きっと覗き込んでほっぺたでも抓ろうと思ってるんでしょ。
そう思ったら、ふと空気が動くのを感じた。やっぱりね!
パッと目を開けて、ネクタイをつかむ。
「うおぁ!」
キョンはすっかり油断していたのか、あたしのなすがままに引き寄せられる。
そしてそのままキス。
思わず口元に悪い笑みが浮かんじゃう。

「スキありっ!まだまだ修行が足りないわよ。キョン」
ふふん、あたしに悪戯しようなんて100万年早いのよ!
「おまえなあ、起きてたらそう言えよ」
「む。あんたがあたしに悪戯しようとしたから罰よ。バツ」
ってあたしが言ったらキョンはなんだか複雑な顔をして……昼寝の体勢に入っちゃった!

「なによ!あたしが起きたのにあんたは昼寝しちゃうの!?」
「そうだ。当初の目的は昼寝だからな。邪魔するなよ」
そう言ってキョンはあたしの横に寝転がる。
しかも「おまえも昼寝の続きをしたらどうだ?気持ちがいいぜ」ですって。そんなの知ってるわよ!
「コラ!起きなさい!団長命令よっ!」
あんまりもあたしの言うことを無視して寝に入ろうとしていたから、完全に油断していたわ。
キョンの顔を覗き込んでいたはずが気が付いたらキスしてたなんて。

「んっ…!?」
一本取られたわ。

「……あんた、随分悪い顔してるわね」
キョンはしてやったり風な笑みを口元に浮かべてる。悔しい、けど嬉しい。
「そうかい、さっきのお返しだ」

そしてあたしはキョンに抱き寄せられる。このままキョンと昼寝をして授業をサボってもいいかしら。

キョンサイド 屋上にて

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