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電話 キョンサイド

平日の夜。
夕飯と風呂を済ませた後、部屋でテレビを観ながらダラダラしていた俺のつかの間の平和をさえぎる一本の電話。
誰かね、一体。そういえば一つ屋根の下に住んでるってのに階下の親から携帯に連絡があるってやつがいたっけな。
そんなことを頭に思い浮かべながら机の上に置いてある携帯電話を手に取る。

着信:涼宮ハルヒ

えーと、今日は平日だよな。金曜日ではない。この時間にいきなり呼び出しか?
さすがに今からじゃ無理だな。もう風呂も入ってしまったぞ、あとは寝るだけだ。
しかしハルヒならやりかねない。
なんて考えてるうちに2コールが過ぎてしまった。電話をシカトすると家にかけてくるからな、あいつは。

3コールが鳴り終えたときに通話ボタンを押した。
電話は鳴り始めにいきなり取るもんじゃないぜ。心の準備があるだろう、お互い。

「もしもし」
『出るのが遅い!バカキョン!!』
ハルヒ、声がでかいんだが。俺の鼓膜が破けそうだ。
『もう、あんたが出るのが遅いから用件忘れちゃったじゃない』
ちょっと待てよ、たかだか3コールだぜ。
「おいおいおい、俺のせいですか。」
『そうよ責任とりなさいよ。よってあたしが思い出すまで会話に付き合いなさい』

やれやれ。

相変わらずめちゃくちゃなやつだ。なんだか腑に落ちないが付き合ってあげますか。
まあ、たまにこうやって電話で話すのも新鮮だしな。

今何してるのか、夕飯はどうだとかそんな会話を20分ほどして電話を切った。

『じゃあ、おやすみ。また明日学校でね!』
「おう、夜更かしすんなよー。おやすみ」

毎日学校であれだけ会話をしているというのに結構話すことはあるもんだな。なかなか楽しかったぞ。
さてと、そろそろ寝るかな、明日も学校だし。と、そこで俺は気がついた。

ハルヒのやつ用件はなんだったんだ……??
まさか、初めから用件なんてなかったんじゃ……と考えてしまうのは自惚れだろうか。
明日それとなく聞いてみるか。


電話 ハルヒサイド

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