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休日

 目覚まし時計の鳴らない朝。
 カーテンの隙間から漏れる光がまぶしくて、あたしは重いまぶたを持ち上げる。
 自分の頭を少し左に傾けるといつもの見慣れた寝顔が目に入り、あたしは思わず口元をほころばせた。
 相変わらず間抜け面ね。

 さてさて、いくら土曜日だからってぐーたら寝てるなんて勿体無い。あたしはいつもより遅い朝食の準備をするために布団から抜け出そうとした。
「キョン、ちょっとごめんね」
 あたしを抱きかかえてるようにしてる腕をどけようとしたとき、急に視界が変わった。

 一瞬のうちにあたしはキョンの腕の中に。

「ちょ、ちょっと、キョン」
 あたしが抗議の声を上げると返事の代わりにキョンの腕に力が入る。
「あと5分……」
 掠れたキョンの声に思わずドキッとしてしまう。いつも聞いてるはずなのになんでかしら。
 心なしか自分の顔が赤い、ような気がする。
 腕の中でドキドキして固まってるあたしに違和感を持ったのか、キョンは腕の力を弱めて顔を覗き込んできた。あたしは赤くなっているだろう顔を見られるのがなんとなく恥ずかしくてキョンの胸に顔をうずめる。

「あと5分だけ、だからね」
「分かった」の代わりなのか、あたしを抱きかかえる腕に再び力が入る。

 朝食を昼食にスライドすれば、この腕のぬくもりから無理に抜け出す理由なんて見つからないわね。
 お互いの気が済むまでこうやってごろごろしてるのもいいかもしれない。

 今日は土曜日。
 目覚まし時計の鳴らない朝の出来事。

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Author:R254
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