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学食にて

 今日も学食でお昼ごはん。
 さすがに授業の終わる時間の兼ね合いがあるから毎日一番乗り、ってわけにはいかないけど混み始める前に食事にありつけるのはあたしの努力の賜物よね!
 あたしは日替わりA定食を無事にゲットして席に着く。
 ま、値段を見たらこんなもんでしょ、という味だけど量が食べられればいいのよ。
 さあ、さっさと食べて貴重なお昼休みを有意義に過ごさなきゃね。
 と魚のフライを口にしようとしたとき、あたしの耳にふと入ってきた会話。

「ねえねえ、隣のクラスのキョンくんってなかなか良くない?」
「えー、なんかあの人やる気なさそうじゃん?ってあんた、ああいう男好きだよねー」
「結構人気あるんだよ。あの人」
「そういえば、部活で一緒の子もそんな事言ってたっけな」
「え!?ちょっと、誰?教えてよ!」

 どうやらあたしの後ろで隣のクラスの女子が食事をしているみたい。
 恋バナ、ってやつかしらね。

 ふうーん、キョンって結構人気あるんだ。そっか。
 なんだかあたしは釈然としない気分でお昼をかきこむように平らげ学食を後にした。

 次の日。
 あたしはHRギリギリに登校してきたキョンにお弁当の有無を聞いた。
 運がいいのかなんなのか、キョンは今日お弁当を持ってきてないそう。
 退屈な午前中の授業をキョンの背中をシャーペンで突っついたりしてやり過ごし、お昼は購買にパンを買いに行くというキョンを団長命令で引きずって学食までやってきた。

 学食なんて久しぶりだな~というキョンを伴って手近な席に着く。

 正面にはキョンがいて。お花見の話とかこの前の市内探索の話とか色々話しながらお昼ごはんを食べる。
 初めは渋っていたキョンもたまに来る学食にまんざらでもないようで、あたしとの会話を楽しそうにしている。
 あたしはチラリと周りを伺うと……いた。昨日の3人だ。

 少し離れたところであたしとキョンを見ながら何か話をしているみたい。
 そのうちの1人が肩を落とすような仕草をしたのは気のせいかしら?

 視線を外しているあたしに気が付いたのか、キョンが「どうかした?」と聞いてくる。
「ううん、なんでもない。あ、食べ終わったしそろそろ行こうか」
 とキョンに返事をし、2人して席を立つ。
 ちょうど良く、あの3人組のそばを通らないと食器の返却口まで辿り着かない。

 横を通り過ぎたときに聞こえた「涼宮さんかぁ」という言葉になんだか心が軽くなる。

「ハルヒ、なんだかおまえ機嫌良さそうだな。なんかあった?」
「ふふん、まあね。あ、腹ごなしに屋上に行きましょうよ!」
 そう言ってあたしはキョンの手を掴み屋上へと向かった。

 釈然としない気分なんてどっかへ行っちゃった。
 なんでかしらね?

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