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機嫌

 あたしは機嫌が悪い。原因?そんなの聞くだけ野暮よ。ほっといて。
「どうした?ハルヒ」
 そんなあたしにキョンは飄々と声をかけてくる。
「なんでもないわよ」
 そう、なんでもないの。別にキョンが悪いわけでも誰が悪いわけでもないの。これって八つ当たりよね、格好悪いのは分かってるんだけど機嫌よく出来ないわ。

 そのまま会話もなく、黙々と歩く市内探索の帰り道。
 横を歩いていたキョンが急に立ち止まった。
 あたしはつられて足を止め後ろを向く。1歩下がったところにキョンがいる。

 キョンは機嫌の悪いあたしに気を使うわけでもなく気分を害しているわけでもないような表情であたしの顔を眺めている。
 ほんの少し経った時、キョンはあたしの頭をポンポンとしてそのまま乗せた手で優しく撫でる。

 ただそれだけ。それだけなのにあたしの心のしこりがちょっと溶けた感じがした。

 しばらく撫でられていた、と思ったら急に背中に力がかかる。
 気が付いたときにはあたしはキョンに抱き寄せられて、唇に暖かい温もりを感じていた。

「来週の市内探索は二人で行動できたらいいな」
 大分機嫌が上向きになったあたしを抱きしめてキョンはそう言った。

 悔しいけど、キョンは何でもお見通しね。

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Author:R254
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