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少しは考えなさい

不定期連載「覚悟しなさい」の続きです。
サブタイはハルヒの逆襲。



 GW明けの水曜日、立夏を過ぎて春の日差しが夏の日差しに変わった今日。
「たまには一緒にお昼ごはんでも食べないか」というハルヒの誘いに乗り食堂で食事を済ませ、腹ごなしにでもと屋上までやってきた。
 桜の時期とはまた違う少し強い日差しの中、カラリとした風が心地よく感じる。
 柵の向こうに見える緑がより一層鮮やかになってきた。もう夏もすぐそこだ。

「GWはどっかに出かけたの?」
 俺の隣でカラリとした気候に合わせたかのようなすっきりした表情でハルヒが聞いてきた。
「前半2日間はどっかの団長様に連れまわされたおかげで残りの2日は家でグッタリだ」
「あっそう。どっかの団長様って誰のことかしら。ね?」
 そう、隣にいるSOS団団長の涼宮ハルヒはGWだってなんだって関係なく、目をキラキラさせて「9時に駅前集合ね!遅れたら罰金だから!!」と言い放ち、俺たち団員は五月晴れの中、山に登ってみたり海を見に行ってみたりと連休の前半をきっちり満喫させていただいたわけだ。

「てっきりキョンは残りの連休、家族でどっか出かけるかと思ったんだけど」
「ああ、俺以外は出かけたみたいだけどな」
 久しぶりの休日の朝を十分に堪能してリビングに下りたらテーブルに書置きと2日分の食費だけ置いてあったのは記憶に新しい。
 連休前に母方の実家に出かけるとかそんな話はあったような気がするが、何も言わずに出かけることはないだろう。
 結局やることもなくダラダラしているうちに休日が終わってしまったのは言うまでもない。

「ふーん、それだったらあたしが誘えば良かったかしら」
 にこり、かつ、さらりとハルヒはそう言った。

 その言葉が何を意図するのか、あまり深く考えない方が自分のためかもしれないと自己防衛が働いた結果、何も切り返せない俺がいる。
 何の反応もせず、ただ隣で突っ立ってる俺にハルヒはあきれた顔をして
「……少しは考えなさい。バカキョン」
 と俺に言い放ち「休み時間が終わるわよ」と先に教室に戻っていった。

「少しは考えなさい。か。いい方向に考えてもいいものかね、ハルヒよ」
 屋上に残された俺はあきれた顔をしたハルヒを思い浮かべ、一人ごちた。


1話→桜の木の下で
2話→散り行く桜の下で
3話→覚悟しなさい

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Author:R254
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