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狸寝入り

 とある日曜日、あたしは何だかんだ理由をつけてキョンの家に上がりこんだ。

「しかしなあ、ハルヒ。わざわざ宿題やりに俺んちにこんでもいいだろ」
「いいじゃない。どーせあんたは明日学校に来て宿題があったことを思い出してノート貸してくれ! とか言ってくるんでしょ」
「うっ」
 ふふん、どうやら図星のようね。そうよ、一緒に宿題やればキョンの明日も学力も安泰ってわけ。
 そうよ!決してあたしがキョンと一緒に居たいから。とかじゃないわよ!
 あくまでもキョンの学力低下を阻止するためだからねっ。

 ってあたしなんでこんなにムキになってんのかしら。

 しばらくお互い黙々と手分けして宿題を進めるも、開始早々にキョンの集中力が切れた音がした、様な気がする。

「あーあ、疲れた。俺は疲れたぞ。寝る」
 え?え?ええ?ちょっとキョン!
 キョンは伸びをして、そのまま後ろに寝転んで……ね、寝ちゃった!?

 ど、どうしよう。まさか集中力が切れた瞬間に寝るとは……さすがのあたしも予想外だわ。
 仕方が無いわ、残りの宿題を、と思って再度机に向かったものの何か腑に落ちない。そうよ、なんであたしが全部やらないといけないのよっ!

 あたしは床に大の字になって寝ているキョンを叩き起こそうと思ったのに。
 それが出来ずにキョンの寝顔から目を離せないあたしは何なのかしら。

 叩き起こすのが出来ないんだったらちょっと悪戯しちゃえ。えい!
 鼻を抓んでみたりほっぺた抓ってみたり。
 しかし敵は手ごわいわ。まったく動じないなんて、さすがはキョンかしら。 やっぱり叩き起こすべき?

 ……じゃあこれはどうかしら。

 あたしはキョンの唇に自分の唇を重ねてみた。
 そしたらいきなり背中に力がかかって気が付いたらキョンに抱きしめられていた。

「ちょっと!起きてたの?」
「いんや、ハルヒに起こされた」
 ニヤリと笑うキョンの顔に図らずともドキドキしてしまうあたし。悔しいけど1本取られたわ。

 結局、宿題が片付いたのはそれから数時間後。
 何をしてたらそんなに時間がかかるのかって? 何言ってるの。そんなの禁則事項に決まってるじゃない!

あのー、ハルヒさん。禁則事項って胸張って言っていいんだっけ?w

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Author:R254
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