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気分転換

 空を見上げると雲の位置が先月より高く感じる秋空の朝。
 日課となってる学び舎までのハイキングコースもこの気候なら幾分気持ちよく登れるってもんだ。

 教室に入るとすぐに目に飛び込んできたのはいつものようにグラウンドに向かって何かを見ているのではなく机に伏せっているハルヒ。
 お、こいつにしては珍しく夜更かしでもして寝不足か、はたまた朝から欲張って食べ過ぎて腹痛でも起こしてるのか。
 そんな思い当たる節、数点が頭を過ぎるが自席へ着くと、とりあえずいつものように声をかける。
「おはよう、ハルヒ」
 返答はなし。
「ん、どした? 腹でも痛いのか?」
 またしても無言。背中が寂しいぜ、ハルヒ。
「あらかた昨日の夜と今朝に食いすぎたんじゃないのか?」

 こら! 勝手に話を作るな!
 といわんばかりに目の前にいるハルヒは勢い良く顔を上げた。

 ああ、なんだ。伏せってた理由はそれか。

「あんt
 ハルヒが何かを言いかけるのをさえぎるように俺は
「ああ、そうか」
 と言ってハルヒの頭に手を載せてなるべく優しくポンポンと叩いた。
 呆気に取られているハルヒの表情を見て俺はそのまま感触のいい髪の毛をクシャクシャと混ぜる。

「ちょ、ちょっと! 何すんのよっ!」
 当たり前の反応をして喚き始めるハルヒを眺めつつ、このままやり続けたらぶん殴られるだろうなと思ったところで手を止め、そのまま髪を透くようにポンポンとする。

 朝きちんとセットしてきてるのに! なんてことすんのよ! と言わんばかりの表情のハルヒを見て
「もう大丈夫そうだな」
 と頭に載せた手を元に戻すと
「え? なんで?」
 キョトンとして、俺を見るのはいつものハルヒ。

「だって、さっきまでしなびた向日葵みたいだったからな、おまえ」
 伏せた顔を上げた時の表情を思い出してハルヒに言ってやる。さて、もうそろそろ岡部がやってきてHRが始まるな。
 そう思って前を向いたとと同時に教室に岡部が入ってきた。

 何があったか知らないが、しなびた向日葵より元気のある向日葵の方がいいだろう。

 窓の外に視線を移すとそこには、からっと晴れた秋空が広がっていた。

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